サルバドール・ペレスの5打点の活躍などでベネズエラが前回準優勝のプエルトリコを下す
3月12日(日本時間3月13日)、「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™」プールDの2日目が行われ、ベネズエラが9対6で過去2大会連続準優勝のプエルトリコに勝利した。
試合はベネズエラの鮮烈な先制パンチで幕を開ける。1回、アストロズ所属のホセ・アルトゥーベが悪送球で出塁すると、1死後に四球でチャンスを拡大。ここで主砲のサルバドール・ペレスがタイムリーを放ちベネズエラが先制に成功した。
さらにアンソニー・サンタンデルが甘く入った変化球をすくい上げ、右中間スタンドに3点本塁打をたたき込むなど、初回は打者9人を送り込んで4点を先行する猛攻になった。
2回には1死一、三塁からサルバドール・ペレスの3ラン本塁打が飛び出し、7点リードを築く。
追うプエルトリコは2回にエディ・ロサリオが右中間に本塁打を放ち1点を返す。だが、ベネズエラは4回に2死二、三塁からダビド・ペラルタのタイムリー内野安打、5回に2死一塁からサルバドール・ペレスがこの日5点目となるタイムリー二塁打を放ち、再びリードを広げた。
プエルトリコは6回にエンリケ・エルナンデス、エマヌエル・リベラのタイムリー、ロサリオの犠牲フライで3点を返す。8回にも無死二塁からMJ・メレンデスのタイムリー二塁打が飛び出し、3点差に詰め寄った。
だが、反撃はここまで。8回途中からリリーフ登板したベネズエラのシルビノ・ブラチョが後続を断ち、9回は三者凡退に抑える好投で、追いすがるプエルトリコを振り切った。
ベネズエラは4安打5打点と当たったサルバドール・ペレスを中心に12安打9得点。猛打で過去2大会連続準優勝の強豪を下した格好だ。前日の優勝候補・ドミニカ共和国撃破に続く白星でプールDの‶台風の目〟になりつつある。
敗れたプエルトリコは3月14日8時からイスラエルと、勢いに乗るベネズエラは3月15日1時からニカラグアと対戦する(試合開始時刻は日本時間)。