前回準優勝のプエルトリコが快勝発進　ストロマンの好投＆集中打でニカラアグアを下す

　3月11日（日本時間3月12日）、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』のプールDの1日目が行われ、直近2大会連続準優勝のプエルトリコが9対1でニカラグアに快勝。投打が噛み合った内容で白星発進を決めた。

　マイアミ・マーリンズの本拠地ローンデポ・パークでの一戦。満員のファンでスタンドが埋め尽くされた中、プエルトリコは前回大会にアメリカ代表として出場してMVPに輝いたマーカス・ストロマンが先発して三者凡退の順調な立ち上がり。すると1回裏、1番フランシスコ・リンドーのヒットから1死1、3塁のチャンスを作り、4番エマヌエル・リベラの併殺崩れの間に幸先良く1点を先制する。

　ここからプエルトリコの好守が光る。2回表、ニカラグアの4番チェスラー・カスバートのセンターへ抜けそうな打球に対して、二塁手ハビエル・バエスが滑り込みながらの捕球と素早いスローイングでアウト。4回表には、捕手マルティン・マルドナドが強肩を発動させて二盗を阻止。マウンド上のストロマンは高速シンカーを武器に、打たせて取るピッチングで4回までゼロ行進を続けた。

　試合が動いたのは5回だった。ニカラグアが6番エリアン・ミランダのレフトへのソロ本塁打を放って1対1の同点に追い付く。だが、プエルトリコがすぐさま反撃。5回裏1死1、3塁から1番リンドーのファースト強襲タイムリーで再びリードを奪うと、さらに1死満塁から3番MJ・メレンデスのセンター前への2点タイムリー、5番ハビエル・バエスの一、二塁間を破るタイムリーなど、この回打者9人の猛攻で一挙5点を奪った。

　その後、プエルトリコは7回裏にも2死満塁から8番クリスティアン・バスケスのセンター前タイムリーなどで3点を追加し、最終的に11安打で9得点。投げては、4回2/3を2安打1失点と好投した先発ストロマンの後、5回途中から5投手の継投で相手の反撃を許さなかった。

　一方、WBC本戦初出場のニカラグアは、21歳の先発のカルロス・ロドリゲスが4回2安打1失点の好投を披露したが、5回以降は2番手以降の投手がプエルトリコ打線の勢いを止められず。先制失点の場面も含めて要所で守備が乱れたことも響いた。

　それぞれの次戦はニカラグアが3月13日1時からイスラエルと、プエルトリコが3月13日8時からベネズエラと対戦する（試合開始時刻は日本時間）。