WORLD BASEBALL CLASSIC 2023

パナマがホセ・ラモスの本塁打や4投手の完封リレーなどでイタリアを下す

2023年3月11日 試合レポート

 3月11日、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』プールAの4日目が行われ、前日のキューバ戦で大敗したパナマと、チャイニーズ・タイペイに逆転負けを喫したイタリアが対戦。投手戦の末、パナマが2対0で勝利した。

 この試合は両者ともに前日の乱打戦とは打って変わって、投手戦を繰り広げた。初回、両者とも先頭打者に出塁を許すも、好守に助けられ無失点で切り抜ける。すると2回表、先頭の4番ホセ・ラモスが本塁打を放ち1対0とパナマが先制する。

 先制を許したイタリアは4回表、先頭ジョナタン・アラウスに四球で出塁を許し、追加点のピンチを招くが、次打者クリスチャン・ベタンコートの放った二遊間の抜けそうな打球を遊撃手のニッキー・ロペスがダイビングキャッチし併殺打を完成させる。内野陣の息の合った好守で追加点を防ぎ、投手陣を盛り立てた。  5回には反撃に出る。6番ニッキー・ロペスがライトへの二塁打、7番マイルズ・マストロボニが四球、8番ドミニク・ミログリオが犠打で1死二、三塁とし、同点のチャンスを作る。しかし、ここでパナマの二番手投手ウンベルト・メヒアも150キロを超える速球で二者連続フライに打ち取り、ピンチをしのぐ。イタリアは一打逆転のチャンスを作るも、打ち崩せず得点とはならなかった。

 すると7回、パナマはラモスがライト前安打で出塁すると、2死二塁で7番アレン・コルドバが三塁手の頭を超すレフトへのタイムリー。試合終盤に欲しかった得点をパナマが奪い2対0とリードを広げた。

 最終回、逆転を狙うイタリアはパナマ4番手のハビー・ゲラから四球と安打で無死一、三塁とチャンスを作る。しかし、ゲラはジョン・バレンテを変化球で三振に仕留めると、この試合好守とマルチ安打の活躍を見せるロペスを投手ゴロに打ち取り併殺打。イタリアは最後に攻め立てるも得点とはならなかった。

 両チームに幾度となく好守が生まれ、最後まで緊迫した投手戦はパナマが4人の投手による完封リレーで逃げ切った。

 パナマは1次ラウンドを2勝2敗で終えた。イタリアは12日20時(日本時間)からオランダと対戦する。