延長タイブレークを制しイタリアが白星スタート キューバは痛い2連敗
3月9日、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』のプールA、2日目が台中インターコンチネンタル野球場で行われ、イタリアがタイブレークの末6対3でキューバに勝利。イタリアは今大会初戦を白星で飾り、前日のオランダ戦に続き敗戦したキューバは痛い連敗となった。
MLB通算50勝のイタリアの先発マシュー・ハービーが3回に2安打と犠打により1死二、三塁のピンチを招くも要所を締め3回2安打無失点と好投。それに負けじとキューバの先発ロエニス・エリアスも2回、3回に二塁打を打たれてピンチを招くも要所を締め5回2安打無失点と好投。それにより試合の序盤はお互いホームベースが遠い状況が続いた。
先発の好投に何とか奮起したい中、均衡を破ったのは6回のイタリア打線だった。サル・フレリク、ビンセント・パスクアンティノ、デービッド・フレッチャーの安打で1死満塁の好機を作ると、続く5番のブレット・サリバンが犠飛を放ち先制。続く7回にもニッキー・ロペスの安打とマイルズ・マストロボニのレフト頭上を越える2塁打で1点を追加しリードを広げた。
なんとしても連敗を避けたいキューバは7回、エリスベル・アルエバルエナの安打と相手失策により無死三塁の好機を作ると、ロレンソ・キンタナがタイムリーを放ち1点差に迫る。続く8回、前日は負傷欠場だったアルフレド・デスパイネが二塁打でチャンスを作り、迎えるは先制点の立役者アルエバルエナ。1ボールからの2球目をライト線に上手く運び土壇場で同点に追いついた。
このまま試合は無死二塁からの延長タイブレークにまでもつれ込んだ。多く得点し後攻にプレッシャーをかけたいイタリアは、いきなりフレスクが三盗に成功。ここからジョン・バレンテ、フレッチャー、ロペスのタイムリーや相手のエラーも重なりこの回一挙4得点。その裏キューバは、ルイス・ロバートのタイムリーにより1点は返すも追撃とはならなかった。
次戦は、キューバが日本時間3月10日13時半からパナマと、イタリアが日本時間3月10日20時からチャイニーズ・タイペイと戦う予定となっている。