オランダが開幕2連勝 ボガーツとジュリクソン・プロファーが本塁打を放ちパナマを下す
3月9日、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』のプールA2日目が台中インターコンチネンタル野球場で行われた。初日の勝利チーム同士の対決となったパナマ対オランダは、オランダがソロ本塁打2本などで奪った3点を5投手のリレーで守り、3対1でパナマを下した。
3回裏、オランダはこのオフにパドレスと大型契約を結んだザンダー・ボガーツが、エンゼルス所属のパナマ先発ジェーミー・バリアからレフトへのソロホームランを放ち先制した。
パナマも4回表、1死一、二塁の好機をつくったが、オランダの2番手マイク・ボルセンブルークがエラスモ・カバジェロを遊ゴロ併殺に仕留めピンチを脱した。
すると5回裏、オランダはジュリクソン・プロファーがチェンジアップを豪快に振り抜き、ライトへのソロホームラン。リードを2点に広げた。
12点奪った3月8日のチャイニーズ・タイペイ戦とは一転、5回まで3安打無得点に抑えられていたパナマ打線は6回表、2死一塁からルイス・カスティージョのライト前ヒットでチャンスを広げると、カバジェロのレフト前ヒットで1点を返した。
しかし、オランダは流れを渡さない。7回をアントワン・ケリー、8回をフランクリン・ファンフルプが無失点に抑えると、8回裏、無死二塁から4番ディディ・グレゴリウスが送りバント、走者を三塁に進め、ワイルドピッチで大きな3点目を奪った。9回表は連投のウェンデル・フロラヌスが危なげなく試合を締め、オランダは3対1でパナマに勝利。2連勝で準々決勝進出に大きく近づいた。
オランダのヘンスリー・ミューレン監督は、スター選手揃いの野手陣に比べると地味なキャリアといえる投手陣の活躍について、「相手国分析が功を奏している。仮にミスをしても、野手がすぐに取り返してくれている」と満足気な笑みを浮かべた。
オランダは休養日をはさみ、日本時間3月11日20時から地元チャイニーズ・タイペイと、パナマは3月10日13時30分からキューバと対戦する。